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2014年度ハイライト

環境に配慮した包装資材の開発・推進  “つつむ”でネコロジーを実現する。

荷物を送るときには必ず「包装」が必要になります。
そこでヤマト包装技術研究所では、お客様の大切な荷物を守ると同時に、使いやすくて積載効率が高く、使用後もリサイクルしやすい素材を用いた包装資材の開発に取り組んでいます。それが物流やお客様、そして社会全体のエコロジー化を実現していくからです。

Q. 包装資材は「減らせばいい」というものではないですよね?/A. 減量や素材変更による「荷物の保護」と「環境保護」―2つの「保護」を
両立させねばなりません。(南)

例えば、精密機械や通信機器などの輸送には、衝撃をやわらげる「緩衝材」が必要ですが、これは荷物の箱のサイズを大きくし、輸送時の積載効率を低下させます。だからといって必要以上に減らしてしまったり、安易にほかの素材に変えてしまって、荷物を衝撃から守るという大切な役割が果たせなくなっても困ります。

そこで、私たちは、お客様の荷物や輸送手段に合わせて、「荷物の保護」と「環境保護」を両立させる、最適の包装資材をオーダーメイドで開発しています。特に最近は、従来、使用していた発泡緩衝材をなくし、段ボールだけで衝撃緩和能力をもたせたいというニーズが高まっています。その主な理由は「段ボールは回収・再生ルートが確立された素材であり、リサイクルしやすいから」というものです。

写真:落下試験では、さまざまな角度で、包装資材を落下させ、衝撃の伝わり具合を測定。落下試験では、さまざまな角度で、包装資材を落下させ、衝撃の伝わり具合を測定。

Q. 「荷物の保護」と「環境保護」を両立させるために、どんな工夫をするの?/A. 素材の単一化や容量の低減、緩衝性の確保などに努めています。(南)

企業向けにパソコンを「レンタル」などの方法で提供している横河レンタ・リース様でも「従来、包装資材として使用していた発泡緩衝材を廃止して、段ボールだけにしたい」とのご要望があり、同時に「資材のサイズ縮小」も望んでおられました。段ボールという単一素材に統一することでリサイクルしやすくし、省スペース化することで保管や積載の効率をアップさせて物流コストと物流に関わるCO2排出量を削減したいと考えられていました。

こうしたご要望をかなえるべく、採用されたのが、段ボールに特殊なフィルムを熱融着して、ノートパソコンをその間に固定する私たちの提案でした。機種ごとに形状が異なるパソコンも1種類の資材で包装できます。さらに段ボールの蓋も重ねることで発泡緩衝材と同等の緩衝性を確保しながら外装箱の高さを3cm低くし、荷物全体の容積を約23%減らすことに成功しました。何度も包装資材の設計を変えて、延べ100時間かけて落下試験を繰り返したかいがありました。

包装資材の工夫のポイント

図:包装資材の工夫のポイント

Q. 工夫を凝らした包装資材は複雑で使いづらくなるのでは?/A. 表面に手順を印刷するなどして誰が作業しても間違えないようにしています。(石川)

私たちが提案した横河レンタ・リース様の包装資材は、作業手順を分かりやすく伝える工夫もしています。どんなにうまく設計した包装資材であっても、正しく使っていただかないと機能を十分に発揮できないので、誰が作業しても間違いがないよう、段ボール表面に組み立て方、パソコンの入れ方などをイラスト付きで説明しました。

もちろん、説明書きを分かりやすくする以前に、包装しやすさも十分に配慮しています。「荷物の保護」と「環境保護」に加えて「作業者の労力軽減、エンドユーザーへの適切な情報提供」もまた、包装資材の付加価値であると考えています。

この包装資材は、使用開始からすでに2年経っており、お客様からは「複数台を一挙に梱包できる資材が作れないか」、つまり「包装資材のいっそうの減容化」への新たなご要望が寄せられています。大手企業向けの場合、一度に100台を超す出荷も珍しくないからです。このご要望に応える包装資材の開発に成功すれば、作業負担と環境負荷をさらに減らすことができるので、とても挑戦しがいがあります。

私たちはこれからも“つつむ”でネコロジーを実現していきます。

写真:どうすれば、エンドユーザーにとって分かりやすい説明になるのかを常に考えながらデザインする。
どうすれば、エンドユーザーにとって分かりやすい説明になるのかを常に考えながらデザインする。

お客様から

包装資材に精通したヤマトグループの知見に期待しています。

当社は環境保全のテーマとして、省エネと廃棄物の分別などを掲げていますが、中でも大量に使用する包装資材の改良は、特に重要なテーマとして位置づけています。今回、ヤマト包装技術研究所さんから提案いただいた新しい包装資材は、以前のものよりもサイズが小さくなっただけでなく、簡単に包装でき、空箱の折りたたみが容易にできることなど、お客様にも好評で、競合他社との差別化にも役立っています。さらに小さくしたことで、大口のご契約先には輸送費の削減効果も出ています。

包装資材は軽量、低コスト、高強度で、環境にやさしいものが求められています。同様に輸送費のコストダウンも継続した課題です。今後もヤマトグループの知見を結集した斬新な提案に期待しています。

横河レンタ・リ−ス株式会社
レンタル事業本部 IT 事業部
橋本テック 構内物流グル−プ
グループリーダ

黒田 和男

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