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トップメッセージ

物流インフラを担う企業グループとして、
これからも日々お客様の満足を創造し続けます
平成23年9月 ヤマトホールディングス株式会社 代表取締役社長 木川 眞

はじめに

2011年3月11日の東日本大震災で被災されました多くの方々に、謹んでお見舞いとお悔やみを申し上げます。

ヤマトグループは、震災当日に緊急対策本部を設置し、お客様の日常生活を支える宅配事業者として宅急便の早期復旧に取り組みました。お荷物を心待ちにしていただき、被災地での宅急便の再開に喜びの声を寄せてくださったお客様にはこの場をお借りいたしまして深く御礼申し上げます。

社会的使命として復興を支援

私自身も3月下旬に大船渡、陸前高田、気仙沼をまわりました。被災された住民の方々が非常に前向きに一生懸命行動されている一方、予想をはるかに超える被災地の惨状 に言葉が出ませんでした。今回の震災では生活・産業基盤の損傷、とりわけ地域を支えてきた水産業・農業の被害が過去に例を見ない甚大さである事実が浮き彫りとなり、サプライチェーンの脆弱性に加え、日本の「食生活」の危機も懸念されています。今後、被災地の生活・産業基盤が再生するためには、今回の震災で浮かび上がった諸課題を見据えた大胆な発想と、息の長い支援が必要であると考えております。

こうした認識から、ヤマトグループとしてできること、取り組むべきことを考えた結果、「宅急便1個につき10円を寄付する」こととし、これまで「宅急便」を育ててくださった農・水産業や地域社会の方々へ恩返しすべきとの結論にいたりました。ヤマトグループの復興支援活動は、この寄付活動に加え、救援物資輸送協力隊、社員一人ひとりが行う全社運動の3本柱で行ってまいります。

ヤマトグループのCSR活動

ヤマトグループのCSR活動は、企業理念に定める「人命の尊重」「環境保護の推進」「地域社会から信頼される企業」などの10の企業姿勢に基づき行われています。グルー プ全体で5万台以上の車両を保有して輸送業を営む企業グループとして、最も大切にしていることの1つが「人命尊重」です。「安全第一、営業第二」の理念のもと、輸送の安全に力を注ぎ、交通事故ゼロや労災事故ゼロに取り組んでいます。

また、「環境保護の推進」にも優先的に取り組み、地球温暖化防止とともに節電対策にも取り組んでいます。加えて、各社・各地域の事業や公益財団法人ヤマト福祉財団の活動を通して、障がいをもつ方々の雇用や自立支援、高齢者雇用の確保にも注力しています。

社会の一構成員である企業として、これからも成長し存続していくためには「企業価値」を高めていくことが不可欠です。ヤマトグループにとっての「企業価値」とは営業利益などの財務的価値に、お客様満足・社会満足・社員満足を加えた総和であると考えています。グループを取り巻くさまざまなステークホルダーの皆様に満足していただくためには、これまで培ってきた経営資源を活用し、皆様の声に耳をかたむけ、お客様に満足していただける商品・サービスを提供することであり、それと同時に社会に対するさまざまな責任を果たしていくことだと認識しています。これからも「企業価値」を高め、「社会から必要とされ続ける企業グループである」ために、ヤマトグループならではのさまざまなCSR活動を展開してまいります。

社会から一番愛され信頼される会社となるために

本年4月より、長期経営計画「DAN-TOTSU経営計画2019」が始まりました。「DAN-TOTSU」には原点回帰の意味を込めています。ヤマトグループは宅急便がスタートして5年後の1981年から3度の「ダントツ3か年計画」を実施し、全国翌日配達のネットワークを築くなどその後の飛躍的な成長の基盤を固めました。「DAN-TOTSU経営計画2019」では基本戦略はこの原点に立ち返り、9年後の創業100周年に向けて新しい成長戦略を展開してまいります。

宅急便事業については、海外ではアジア圏のネットワークを充実させ、日本のヤマト品質を「アジア品質」として定着させていきます。安全運転や翌日配送、時間帯指定などは当然として、帽子をとって挨拶をするなど日本式のきめ細かな配送を現地でも実践しています。国内では、高齢化、過疎化、商店街の衰退による買い物困難者などの生活弱者の増加が社会問題となっています。ヤマトグループはきめ細かいネットワークを生かし、地域社会・個人の生活により密着したサービスを提供する「生涯生活支援インフラ」を構築し、地域活性化のお役に立ちたいと考えています。

また宅急便以外のノンデリバリー事業においては、既存のビジネスモデルの強化・充実を図るとともに、ヤマトの強みであるIT(情報)機能・LT(物流)機能・FT(決済)機能を駆使した他社には真似のできない新たな事業を創出してまいります。これには、2011年1月に着工した物流ターミナル「羽田クロノゲート」が日本の物流ターミナルシステムを変える起爆剤として重要な役割を果たすことになります。

私たちヤマトグループは、常にお客様へ「満足」を提供することを通して、より良い社会の構築に取り組んでいます。日本で、そしてアジアでも「社会から一番愛され信頼される会社」になることを目指して、たゆまぬ努力を続けてまいります。今後とも、いっそうのご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

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