平成14年4月1日

ヤマト運輸平成14年度入社式社長訓示(要旨)

皆さんおはようございます。皆さんは本日からヤマト運輸の社員になります。10万人の社員を代表して、心から歓迎の意を表したいと思います。この式典に参加している方々は66名です。他に75名の方々が支社・事業本部毎に入社式を行なっていますので、合計で141名がヤマト運輸へ加わったということになります。若い力がヤマトに加わって、その一人ひとりが持てる力を発揮し、ヤマト運輸を活性化させることを期待しています。 そこで本日は、これから皆さんがヤマト運輸で仕事をしていく上で、ヤマト運輸を成長させながら自分自身も成長させるために、大切なことを3つお話します。

1. 社訓について
  これはヤマト運輸の根本にある考えで、1931年に制定され精神的なバックボーンになってきました。ヤマト運輸がこれだけ長い期間にわたって存続・成長してこれたのは、このバックボーンがあったからです。皆さんも、毎朝現場で唱和することになりますが、単に口だけで述べるのではなく、その意味するところをしっかり覚えてほしいと思います。
一.ヤマトは我なり
一.運送行為は委託者の意思の延長と知るべし
一.思想を堅実に礼節を重んずべし
ヤマト運輸は、社訓を掲げた考えを基に商売をしていきます。社訓に込められた「全員経営」「CS経営」「世のため人のための仕事」この3つを今日の所はご理解をいただいて、ヤマト運輸で仕事をしてほしいと思います。
   
2. 新しい3か年計画「新生進化3か年計画」について
  新しい3か年計画「新生進化3か年計画」について宅急便は今年で26年を迎えましたが、一つの商品が永遠に成長し続けることはあり得ません。もう一度見直しをして、もっとお客さまに喜んでいただくにはどうすれば良いか、考え続ける必要があります。同じことをやっていては成長が止まってしまうのです。そうならないために、今日から「新生進化3か年計画」をスタートさせます。今度の3か年計画は、初めてグループ全体で組みました。今まではヤマト運輸本体とグループ会社は別々の3か年計画を行っていましたが、ヤマトシステム開発やコレクトサービスといったグループ会社も成長し大人になってきたので、50を超えるグループ会社で一本の3か年計画にしたのです。各々の強みである「輸送」「情報」「決済」などを組み合わせ、お客さまに喜んでいただけるビジネスモデルを作り、3年後にはグループ合算の売上高1兆2,600億円・経常利益740億円・宅急便取扱個数10億5,000万個を目指します。
   
3. 皆さんの心構えについて
  ヤマト運輸では終身雇用は残しましたが、年功序列的なものはなくします。今日、皆さんは横並びにスタートを切るわけですが、のほほんとしていると仲間から置いていかれます。これは自分に合っている、という独自のスキルを早く見つけ、身に付ける努力を今日からしてください。そして一つのスキルを自分のものとする達成感が得られれば、仕事が楽しくなり苦労を苦労と感じなくなるでしょう。それが成果につながり、次のスキルを目指す良い循環となるのです。できるだけ全員が良い循環を身に付けて、ヤマト運輸で頑張っていってほしいと思います。
   
以上


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