第62号
平成15年1月14日

ロジスティクス事業およびフォワーディング事業の分割に関するお知らせ

 当社は、平成15年1月14日開催の当社取締役会において、平成15年4月1日を期して、下記のとおり当社のロジスティクス事業の一部を会社分割し、ヤマト・ロジスティクス・プロデュース株式会社(当社直接および間接保有による100%子会社)に承継させることおよび当社の海上フォワーディング事業、通関事業、美術品輸送事業そして国際引越事業 (以下「フォワーディング事業」とする)を会社分割し、ヤマトグローバルフレイト株式会社(当社100%子会社)に承継させることを決定いたしましたのでお知らせします。
 
 
1.会社分割の目的
当社は、平成14年4月よりヤマトグループ全体の中期経営計画「新生進化3か年計画」を実施しております。当計画は、従来とは異なり、ヤマトグループの3か年計画としました。グループ内各社の事業をさらに魅力あるものに進化させるだけではなく、それぞれの得意分野をより効果的に組み合わせることによって、新たなサービスを生み出していくことを目指しています。
その一環として、ヤマトグループ新生進化3か年計画の中の一つである「お客様のSCMの高度化に貢献するため、サービス体制を確立する」という基本方針に則り、ロジスティクス事業およびフォワーディング事業の機能が各部門に分散している現状から、事業目的と対象市場を明確に絞り込み、体制を強化しながらその機能を高度化させていくために、会社分割することにしました。
事業目的は「顧客企業の販売戦略支援を使命とし、創造的なロジスティクスサービスの提供、トータルコスト低減を通じて、顧客企業の発展に貢献する」として、対象市場は「主に国内を販売市場として、数多くの顧客に商品を販売(供給)している日本国内外のメーカー・販社に対して物流・情報・決済機能を組み合わせて提供する」とします。
 
2.会社分割の要旨
「ロジスティクス事業の会社分割」
1)分割の日程
  分割契約書承認取締役会 平成15年1月14日
  分割契約書調印 平成15年1月14日
  分割契約書承認株主総会(承継会社) 平成15年1月下旬
    (注)なお当社は商法374条ノ22(簡易分割)の規定により株主総会は開催いたしません
  分割期日 平成15年4月1日
  分割登記 平成15年4月1日
 
2)分割方式
 
1.分割方式
    当社を分割会社として、既存の直接、間接保有による100%子会社であるヤマト・ロジスティクス・プロデュース株式会社を承継会社とする分社型吸収分割です。
  2.当分割方式を採用した理由
    ロジスティクス事業はヤマト運輸グループの主要な事業の一つと位置づけており、会社分割後も引き続き経営権を維持できる分社型分割としました。
3)株式の割当
  1.株式割当比率
    ヤマト・ロジスティクス・プロデュース株式会社が本分割に際して発行する株式
52,000 株はすべて当社に割当てられます。
  2.株式割当比率の算定根拠
    ヤマト・ロジスティクス・プロデュース株式会社は直接、間接保有による当社の100%子会社です。算定に際しては、純資産をベースに決定しました。
  3.第三者算定機関による算定結果、算定方法および算定根拠
    上記2.の理由により第三者機関による算定は実施しておりません。
4)分割交付金
  分割交付金の支払いはありません。
5)承継会社が承継する権利義務
  ヤマト・ロジスティクス・プロデュース株式会社は、分割会社の平成14年9月30日時点の貸借対照表その他の計算書類を礎とし、これに分割期日に至るまでの増減を加味した本件営業に関する資産ならびに負債その他承継事業に係る主要な契約関係およびこれに基づく権利義務を分割期日をもって承継します。ただし、分割するロジスティクス事業に従事する分割会社の従業員との間の雇用契約は除きます。
6)債務履行の見込み
  ヤマト運輸株式会社およびヤマト・ロジスティクス・プロデュース株式会社は、分割期日以降に弁済期が到来する債務につき履行の見込みが有るもの、と判断いたしました。
7)承継会社に新たに就任する役員
  現在、未定です
 
 
「フォワーディング事業の会社分割」
1)分割の日程
  分割契約書承認取締役会 平成15年1月14日
  分割契約書調印 平成15年1月14日
  分割契約承認株主総会(承継会社) 平成15年2月上旬
    (注)なお当社は商法374条ノ22 (簡易分割)の規定により株主総会は 開催いたしません
  分割期日 平成15年4月1日
  分割登記 平成15年4月1日
2)分割方式
 
1.分割方式
    当社を分割会社として、既存の当社100%子会社であるヤマトグローバルフレイト株式会社を承継会社とする分社型吸収分割です。
  2.当分割方式を採用した理由
    フォワーディング事業はヤマト運輸グループの主要な事業の一つと位置づけており、会社分割後も引き続き経営権を維持できる分社型分割としました。
3)株式の割当
  1.株式割当比率
    ヤマトグローバルフレイト株式会社が本分割に際して発行する株式122,000株は全て当社に割当てられます。
  2.株式割当比率の算定根拠
    ヤマトグローバルフレイト株式会社は、当社の100%子会社です。算定に際しては、純資産をベースに決定しました。
  3.第三者算定機関による算定結果、算定方法および算定根拠
    上記2.の理由により第三者機関の算定は実施しておりません。
4)分割交付金
  分割交付金の支払いはありません。
5)承継会社が承継する権利義務
  ヤマトグローバルフレイト株式会社は、分割会社の平成14年9月30日時点の貸借対照表その他の計算書類を礎とし、これに分割期日に至るまでの増減を加味した本件営業に関する資産ならびに負債その他承継事業に係る主要な契約関係およびこれに基づく権利義務を分割期日をもって承継します。ただし、分割するフォワーディング事業に従事する分割会社の従業員との間の雇用契約は除きます。
6)債務履行の見込み
  ヤマト運輸株式会社およびヤマトグローバルフレイト株式会社は、分割期日以降に弁済期が到来する債務につき履行の見込みが有るもの、と判断いたしました。
7)承継会社に新たに就任する役員
  現在、未定です。
 
3.分割当事会社の概要
  (平成14年3月31日現在)
(1)商号 ヤマト運輸株式会社 ヤマト・ロジスティクス・
プロデュ−ス株式会社
ヤマトグローバルフレイト
株式会社
  (分割会社) (ロジスティクス事業の承継
会社)
(フォワーディング事業の承継会社)
(2)事業内容 貨物自動車運送事業、貨物運送取扱事業、その他の事業 物流システム調査・研究・設計・コンサルティング、その他の事業 貨物運送取扱い事業・航空貨物代理店業・通関業その他の事業
(3)設立年月日 昭和4年2月21日 平成12年5月1日 平成11年11月17日
(4)本店所在地 東京都中央区銀座二丁目16番10号 東京都港区海岸三丁目
15番14号
東京都中央区日本橋堀留町一丁目2番15号
(5)代表者 取締役社長 有富慶二 取締役社長 鈴木英男 取締役社長 日向隆三
(6)資本金 116,300百万円 120百万円
(平成14年6月末)
1,750百万円
(7)発行済株式総数 461,549,549株 2,400株 35,000株
(8)株主資本 320,321百万円 47百万円 2,221百万円
(9)総資産 588,926百万円 116百万円 6,946百万円
(10)決算期 3月 3月 3月
(11)従業員数 97,474名 18名 352名
(12)主要取引先 一般顧客 一般顧客 一般顧客
(13)大株主及び持株比率 日本トラスティ・サービス
信託銀行(株)
6.33%
三菱信託銀行(株)
6.14%
(株)富士銀行
3.74%
UFJ信託銀行(株)
2.98%
明治生命保険(相)
2.89%
ヤマト運輸(株)
50.00%
ヤマトコレクトサービス(株)
33.33%
ヤマトシステム開発(株)
16.67%
(平成14年6月末)
ヤマト運輸(株)
100.00%
(平成14年6月末)
(14)主要取引銀行 (株)みずほ銀行
(株)三井住友銀行
(株) あさひ銀行
(株)みずほ銀行
(株)三井住友銀行
(株)みずほ銀行
(株)東京三菱銀行
(株)三井住友銀行
(15)当事会社の関係 資本関係 直接間接保有による全額出資 平成14年3月末時点で51%の持株。平成14年6月に100%子会社化。
人的関係 ヤマト運輸株式会社はヤマト・ロジスティクス・プロデュース株式会社に取締役、監査役を派遣しております。 ヤマト運輸株式会社はヤマトグローバルフレイト株式会社に取締役、監査役を派遣しております。
取引関係 ヤマト運輸株式会社はヤマト・ロジスティクス・プロデュース株式会社に業務を委託しています。 ヤマト運輸株式会社はヤマトグローバルフレイト株式会社に業務を委託しています。
 
(16)最近2決算期間の業績  
  (単位:百万円)
ヤマト運輸株式会社(分割会社)
決算期 平成13年3月期 平成14年3月期
売上高 786,832 819,677
営業利益 38,547 38,942
経常利益 39,607 40,225
当期純利益 △ 9,953 19,313
一株当たり当期純利益 △ 22.03 41.87
一株当たり配当金 14.00 14.00
一株当たり株主資本 667.92 694.17
   
  (単位:百万円、1株当たり指標は円)
ヤマト・ロジスティクス・プロデュース株式会社 (ロジスティクス事業の承継会社)
決算期 平成13年3月期 平成14年3月期
売上高 63 548
営業利益 △4
経常利益 △4
当期純利益 △5
一株当たり当期純利益 △5,047.47 2,568.98
一株当たり配当金
一株当たり株主資本 44,952.53 47,521.51
  (同社は、平成12年5月1日に設立され、実質的営業活動は平成13年3月期になります)
   
  (単位:百万円、1株当たり指標は円)
ヤマトグローバルフレイト株式会社(フォワーディング事業の承継会社)
決算期 平成13年3月期 平成14年3月期
売上高 47,432 38,380
営業利益 506 419
経常利益 514 451
当期純利益 265 234
一株当たり当期純利益 7,579.22 6,711.94
一株当たり配当金 500.00 12,005.48
一株当たり株主資本 57,462.09 63,474.04
(同社は、平成11年11月17日に設立され、実質的営業活動は平成13年3月期になります)
 
4.分割する事業の内容
1)事業の内容
「ロジスティクス事業」
  倉庫事業、情報処理事業、梱包事業ならびにこれらに付帯する事業
「フォワーディング事業」
  輸出入貨物に関する海上フォワーディング事業、通関事業、美術品輸送事業、国際引越事業ならびにこれらに付帯する事業
2)事業部門の平成14年9月中間期における経営成績
  ロジスティクス事業部門 フォワーディング事業部門
  金額(百万円) 金額(百万円)
売上高 2,505 4,923
営業利益 54 427
 
3) 譲渡資産、負債の項目および金額(平成14年9月30日現在)
ロジスティクス事業部門 フォワーディング事業部門
資産 負債 資産 負債
項目 帳簿価額
(百万円)
項目 帳簿価額
(百万円)
項目 帳簿価額
(百万円)
項目 帳簿価額
(百万円)
流動資産 1,084 流動負債 47 流動資産 402 流動負債 180
固定資産 1,948 固定資産 固定資産 7,146 固定資産
合 計 3,033 合 計 47 合 計 7,548 合 計 180
 
5.分割後の当社の状況
1)商号 ヤマト運輸株式会社
2)事業内容 貨物自動車運送事業 、貨物運送取扱事業、その他の事業
3)本店所在地 東京都中央区銀座二丁目16番10号
4)代表者 取締役社長 有 富 慶 二
5)資本金 116,300百万円
6)総資産 601,582百万円(12,656百万円)
  (注)( )内は平成14年10月15日公表の「合併に関するお知らせ」の合併増加見込み額/12,884百万円から会社分割による減少見込み額/ 228百万円を減じた額です。
7)決算期 3月31日
8)業績に与える影響  
  分割後の業績見通し
    個別業績に与える影響は、軽微であると予測されます。
  分割後の連結業績見通し
    連結業績に与える影響は、軽微であると予測されます。
 
以 上


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