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事業を進めるうえでのヤマト運輸の歴史について |
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1919年11月29日に誕生しました。人間の年齢で言うと83歳と4ケ月になります。企業と生身の人間の違いは、何度か生まれ変わることができるのが企業です。
具体的に言うと、仕事の中身を変えてきています。つまり、業態の変革です。 |
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最初の10年間は貸切輸送です。約125%の売上増となりました。 |
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次の46年間は路線事業です。最初はお客さま大変喜ばれ、関東一円にネットワークをつくりました。売上で約1万倍となりましたが、大量不況の時にヤマトも業績が悪化しました。 |
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宅急便を始めて27年。猛烈に成長しましたが、今から40年後宅急便が成長しているとは限りません。そろそろ成熟の時期を迎え、競争も激しくなります。今日から日本郵政公社が発足します。大きなライバルが目を覚ましました。我々も問題意識をもって前向きに取り組んでまいります。皆さんも面白い時期に入社したと思います。 |
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2. |
ヤマト運輸の3つの挑戦 |
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宅急便も使い勝手の良いものにしていきます。 |
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昨年情報インフラを再構築しました。 |
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ネットワークを今日から変えました。店を分割して外に出していくのを前提に、組織的に宅急便センターを5600以上にしました。 |
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年功序列から実績主義に人事制度を大幅に変えました。 |
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新クロネコメール便を開始 |
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宅急便を中心としてきたヤマト運輸を幅広いビジネスに拡大 |
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BIZ−ロジ事業 |
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企業間物流は多頻度小口化になってきています。我々の情報と細かなネットワークを提供していきます。 |
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e−ビジネス事業 |
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ヤマト運輸が内部用に作った情報システムを外部に販売していきます。 |
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フィナンシャル事業 |
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物の動きにあわせ代金決済があります。今は通販の決済が中心ですが、大きなビジネスチャンスがあると思います。 |
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ホームコンビニエンス事業 |
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引越・物販など不便を解消する家庭に対するサービスを展開します。 |
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グループサポート事業 |
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グループ企業に向け、経営資源活用型、業務プロセス受託型を展開します。 |
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3. |
ヤマト運輸の中で成長する秘訣 |
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ヤマトはマンパワーをお客さまに買っていただいて成立する会社です。一人一人のやる気が重要になります。仕事も部下を通して成果をあげていかなければなりません。その為には、次の3つが重要だと思います。 |
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自己制御力 |
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上に立つ人は権限を持ち、権限をもつことにより人格が変わる人もいます。怒られる時は自分が怒られ、成果は部下に譲ることが必要です。 |
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問題解決能力 |
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日常の仕事の中で問題点を見つけ、解決する能力を持続してやり通すことが重要です。 |
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説得力 |
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自分が理解して相手に対して分かりやすく話しをしなければなりません。 |
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人間集団のなかでは、自己制御力と説得力がとくに必要だと思います。
以上お話した内容を良く理解して、ヤマト運輸で頑張ってもらいたいと思います。 |
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以上 |
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