平成18年10月26日
ヤマト運輸(株)

フロンガスの大気放出に関して受けた勧告について


  ヤマトグループのヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 小倉 康嗣)は、神奈川県相模原市において、破壊業者に持込むべきフロンガス(20sボンベ)を大気に放出させたことに関し、10月26日、相模原市より弊社関東支社が勧告を受けましたことをお知らせいたします。
  お客様の信頼を裏切ったこと、相模原市の皆様に大変ご迷惑をおかけしたことを心より深くお詫び申しあげるとともに、二度とあってはならないこととして社内にコンプライアンスの徹底を図ることをお知らせいたします。


1. 背景
  平成17年1月に施行された使用済自動車の再資源化等に関する法律(以下 同法)の施行に伴い、有限責任中間法人 自動車再資源化協力機構(以下 自再協※)より、弊社はフロンガスの運搬業者として指名を受けています。 同法では、使用済自動車からエアコンの冷媒として使われているフロンガスを回収業者が回収し、破壊業者で破壊することになっています。
弊社は回収業者と破壊業者の間で使われる「通いのガスボンベ(個体識別用のシリアルナンバー付)」の運搬を受託しております。
 
※自再協: フロン類、エアバッグ類の引取り・破壊または再資源化の業務を効率的、一元的に行うため、自動車メーカー、輸入業者が設立した機関
   
2. 事件の経緯
 
(1) 8月22日(火)
 

厚木主管支店管下店において、弊社社員がフロンガスボンベ(空容器)を誤配送。

(2) 9月8日(金)
  ボンベにフロンガスを充填後そのボンベが自社のものではないことに誤配送先の回収業者が気付かれ、弊社社員は対応依頼を受ける。
(3) 9月10日(日)
  誤配送の事実発覚を恐れた弊社社員が、フロンガスを大気に放出。
(4) 9月12日(火)以降
  誤配送先の回収業者から8日の件について問い合せをいただき、事件が発覚。自再協と事実確認を進め、9月19日(火)に自再協から監督官庁に報告。
   
  その後、相模原市に事実報告をしております。

3. 事故原因
  このような事態が発生した原因は、フロンガスボンベを正規配達先ではなく誤配送してしまったことと、その発覚を恐れた弊社社員がコンプライアンスの意識なしに、内容物(フロンガス)を大気に放出したことにあります。

4. 再発防止策
 
(1) ガスボンベ運搬に関わる業務マニュアルの見直し。
(2) 誤配送防止のための受け人確認の徹底。
(3) 万一の事故発生に備えた速報体制の構築。
  を事件発覚後、ただちに整備し実施しております。相模原市へも現在実施している再発防止策を報告させていただく予定です。

5. 会社コメント
  お客様のお荷物を運ばせていただいているという「基本中の基本」を再確認するとともに、守らなければならないルールを全社員で確認してまいります。コンプライアンスの精神を徹底し、地域の皆様に支えられて仕事をさせていただいているという自覚を強め、社会的責任を果すための努力を実施していきます。

以上


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