平成22年4月1日

平成22年度ヤマトグループ入社式 社長訓示(要旨)

  新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。本年はヤマトグループ全体で524名の新入社員を迎えることができました。ヤマトグループを代表して、皆さんを心から歓迎します。 


1. 会社の憲法
  1931年(昭和6年)に制定された「社訓」は、ヤマトグループにおける憲法です。この社訓は、全員経営体制を基本に、相手の立場でものを考えるサービス第一の考え方を示唆し、ヤマトグループの進むべき方向を示しているので、ぜひ理解して頂きたいと思います。

一、ヤマトは我なり
一、運送行為は委託者の意思の延長と知るべし
一、思想を堅実に礼節を重んずべし

2. ヤマトグループの歴史と現状
  (1)ヤマトグループの歴史
  ヤマトグループは昨年11月に創業90周年を迎えました。1919年の創業時は、日本にトラックが204台しかない時代で、この時代に4台のトラックを購入しトラック運送業を始めたことは非常に画期的なことでありました。その後、トラック輸送の主流が貸切便であった時代の1929年に日本で最初の路線便開始、また、路線便が主流となった時代の1976年には社運をかけた宅急便開始というように、物流事業におけるイノベーションを起こしながらここまで成長してきました。
  (2)ヤマトグループの現状
  ヤマトホールディングスの傘下に45の事業を持ち、それぞれの持つ機能に応じて6つの事業フォーメーションを形成するグループ経営体制になっています。現在は、各社が単独でサービスを提供するのではなく、グループ各社の様々な経営資源を融合させることで新たなビジネスチャンスを開拓しようと新しいイノベーションに挑戦しております。既に、「Today Shopping Service」や「ネットスーパーサポートサービス」など新しいソリューションビジネスが生まれており、今年はこれらのサービスが大きく飛躍できる年になると思っています。また、海外への事業エリア拡大では、経済成長の著しいアジア圏における宅急便事業からスタートし、集配ネットワークが構築できた国々には日本で培ったビジネスモデルを移植していこうと思っています。上海での宅急便に対するお客様の反応は、翌日配達に対する驚きとお届け時の挨拶が非常に丁寧であるということで絶賛されています。

3. 皆さんに期待すること
  新入社員の皆さんは、とても良い時期にヤマトグループへ入社されたのではないかと思います。それは、ヤマトグループの活躍する場がとても広がっているからです。日本国内における事業領域の拡大と海外への事業エリア拡大が同時進行で進んでいます。皆さんには、新しい視点で物事を見て、若い力を活かしこれまでにない発想・感覚・考えでアイデアを出して頂き、早く重要なポストで力を発揮できるように成長して頂きたいと思います。ヤマトグループは、性別や年齢に関係なく頑張れる会社であり、今後はますます若い人や女性が必要になってきます。皆さんも一人ひとりが自分の役割をしっかりと理解し、「サービス第一」の考えを身につけ立派なヤマトグループの社員として成長して頂きたいと思います。

最後に、新しくヤマトグループの仲間に加わった皆さんとともに、「世のため、人のため」になる仕事に取り組みながらヤマトグループを更に発展させていきたいと思います。皆さんの新しい力に期待しています。

(ヤマトホールディングス株式会社 代表取締役社長 瀬戸 薫)

以上


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