平成22年9月14日
ヤマトホールディングス株式会社
ヤマトシステム開発株式会社
富士通株式会社

ヤマトグループの業務システムの一部をプライベートクラウドで構築


  ヤマトグループのヤマトシステム開発株式会社(本社:東京都江東区、社長:皆木 健司、以下、YSD)は、富士通株式会社(本社:東京都港区、社長:山本 正已、以下、富士通)と共同で、ヤマトグループの業務システムの一部を、YSDデータセンターにクラウド環境で構築するプロジェクトを2010年9月7日より開始しました。
  YSDは、ヤマトグループ各社の業務拡張などに伴うシステム対応を、コストを抑えながら容易かつ迅速に行えるICT基盤を構築することで、各社の経営スピード加速やビジネスチャレンジを支援していきます。そして、それを支える仕組みとして、富士通はクラウド技術とICT基盤をYSDに初期費用と従量制で提供します。
  まずは2011年6月より、ヤマトグループ2社の一部業務システムを対象にサービスを開始し、順次他グループ会社にも展開していきます。
 
 
【経営改革を加速する新ICT基盤】
  YSDは、富士通と共同で、e-ビジネス事業に変革をもたらし新しい利用形態を実現するヤマトグループの新ICT基盤をプライベートクラウドで構築していきます。
 
(1)必要なシステムをスピーディーに追加、構築
   
端末の画面から、サーバやストレージ、ネットワークなどのシステム構成を選択するだけで、容易かつ迅速に、ヤマトグループのビジネススピードに合わせたシステムを構築可能。これにより、従来は、構築から運用まで3ヶ月要していた期間を1ヶ月未満に短縮可能。
同様に、システム構築をスモールスタートで行い、効果をみながら拡張していくような場合にも、資源の追加に要する1ヶ月程度の納期が不要となり、5営業日で提供できるなど、迅速に活用可能。
   
  (2)必要なときに、必要な分だけICTを活用することでコストを抑制
   
YSDから富士通に対し、使用量に応じた費用を支払う従量制のため、処理のピーク時を考慮したシステム構成で料金を支払う必要がなく、コストを大幅に抑えることが可能。
   
  (3)三重化構成により高信頼なICT基盤を実現
   
ハードウェアから、仮想環境、業務プログラムにわたるICTにおける全てのレイヤを三重化し、高信頼なICTリソースを実現します。業務システムだけでなく、開発および運用保守まで幅広い用途に利用可能。
昼夜を問わず、24時間365日、業務を停止することなく保守が可能。
     
【新ICT基盤を実現するためのクラウド技術】
  (1)ICTリソースの柔軟な配備や運用の自動化といった最新のクラウド技術を最大限に享受
   
2010年4月に富士通が提供を開始したプライベートクラウドに対応する統合運用管理ソフトウェア「Systemwalker(システムウォーカー)」3製品(注1)と「ServerView(サーバービュー)」1製品(注2)を活用し、ヤマトグループの業務システムをミドルウェア層まで徹底的に標準化し、仮想化、自動化を実現。
   
  (2)高信頼で堅牢なプライベートクラウド基盤
   
プライベートクラウド基盤に、富士通の基幹IAサーバ「PRIMEQUEST(プライムクエスト)」と高信頼性ソフトウェア「PRIMECLUSTER (プライムクラスタ)」を採用。ハードウェアから、仮想環境、業務プログラムにわたる全構成を三重化し、高信頼性を追求。
   
  (3)富士通初の取り組みとなるプライベートクラウドの構築ソリューション
   
オンデマンドでトラステッドなプライベートクラウド基盤を客先のデータセンターに構築し、プライベートクラウドに対応する統合運用管理ソフトウェア製品(注1、注2)を活用して初期費用と従量制で提供することは富士通初の取り組み。
     
  YSDは、今後、順次グループ各社に対象サービスを拡大することで、ヤマトグループがビジネス効率の追求、加速するビジネススピードへの対応、多様化するエンドユーザー様の満足度向上、そして新たなサービス創出による発展的成長を目指していけるよう支援し、そのためのパートナーの1社として富士通と協業していきます。
  富士通は、今後も、クラウドをはじめとする最先端のICT技術を提供し、経営パートナーとしてヤマトグループにおけるビジネスの発展に貢献していきます。
 
【注釈】
(注1)プライベートクラウドに対応する統合運用管理ソフトウェア「Systemwalker」3製品
「Systemwalker Service Catalog Manager V14g」:業務サービスを一覧化し、使用状況を見える化
「Systemwalker Software Configuration Manager V14g」:標準化された業務システムを配備
「Systemwalker Runbook Automation V14g」:業務システムの運用管理手順を自動化
(注2)「ServerView」1製品
「ServerView Resource Orchestrator V2」 サーバ、ストレージ、ネットワークを組合せた仮想環境を構築

【商標について】
  記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

【お問合せ先】
報道機関の方  ヤマトホ−ルディングス株式会社 広報担当 03-3541-4141(直通)
  富士通株式会社 広報IR室 電話:03-6252-2174(直通)
一般の方 
ヤマトシステム開発株式会社
  経営戦略室 電話:03-5633-5400(直通)
  受付時間:9時〜17時30分 (土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
富士通株式会社
  富士通コンタクトライン 電話:0120-933-200
  受付時間:9時〜17時30分 (土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


閉じる  |  ヤマトグループのプライベートクラウドシステムのイメージ(PDF.148KB)