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平成24年12月20日
鳥取県と中国を結ぶ新たな物流ルート開拓へ向け、
鳥取県「環日本海定期国際フェリー航路輸送ルート開拓実証調査業務」
におけるトライアル輸送を実施
ヤマトホールディングス傘下のヤマトパッキングサービス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:江頭 哲也、以下「YPC」)は、鳥取県が行う「環日本海定期国際フェリー航路輸送ルート開拓実証調査業務」(以下「鳥取県調査業務」)を受託し、実施いたします。
今回の調査業務は、鳥取県の境港と韓国東部の東海港等の北東アジアを結ぶ環日本海定期国際フェリー航路を利用した新たな物流ルートの開拓を目指すもので、中国天津市から鳥取県米子市へのトライアル輸送を実施します。
記
1.新たな物流ルート開拓の背景
山陰地域には電機・電子部品等の製造業が集積し、国際輸送に対する高い需要があります。しかし、中・小規模の事業者が多いため、1社で海上コンテナを一本満たすほどの出荷量が無く、また最寄りの境港から海外へのコンテナ船の便数も限られているため、貨物量や便数の多い阪神港まで運んだ上、他社貨物との混載で海外へ輸出せざるを得ないのが現状です。また、輸入の場合も同様に、コンテナ船で阪神港へ、その後トラックで鳥取県まで輸送するため、輸出入にかかる長いリードタイムと高コストが課題となっています。
そこで、YPCの山陰流通トリニティーセンターでは、地元企業のこうした課題を解決するために、アジアと山陰地域をより速く、より低コストで結ぶ新たな最短輸送ルートを開発し、コンテナ船の代わりにフェリーとRORO船(※)、トラックを利用したドアtoドアの小口貨物輸送プラットフォームの構築を目指し、今回トライアル輸送を実施することにしました。
※RORO船(Roll-on/Roll-off Ship): | トラックやトレーラーなどの車両を収納する車両甲板を持つ貨物専用船。 |
2.トライアル輸送について
(1) | 概要 |
中国天津市から鳥取県米子市まで、フェリーと陸路、RORO船を利用し、途中で韓国を東西に横断する陸上輸送ルートを経由する、日本初のルートの検証を行います。 今回のルートは既存のルートと比べ、貨物の海上コンテナへの積み替えや、コンテナ船への積み込みにかかる時間が不要となり、積み替え時に発生する貨物へのダメージの抑制、輸送モードの切替時間の短縮が実現できます。また、阪神港ではなく境港に到着するため、日本国内での陸上輸送距離が短くなりコストも削減されます。 今回のトライアル輸送の試算では、従来11日かかっていたリードタイムを9日に短縮(▲2日短縮)、コストを▲15%削減できる見通しです。 |
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(2) | 輸送ルート |
天津市(中国)→(トラック)→天津港→(RORO船)→仁川港(韓国)→(トラック)→東海港(韓国)→(フェリー)→境港(鳥取県)→トラック→米子市(鳥取県) ※今回のトライアルは、中国から日本への輸入です。 |
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(3) | 実施日程 |
平成24年12月20日(木)〜平成24年12月28日(金) |
3.山陰流通トリニティーセンターについて
(1) | 概要 |
YPCが2012年1月に鳥取県及び米子市と共同で開設した、企業向けの物流センターです。特殊梱包機能や保税蔵置場を備えており、YPCが培ってきた情報・金融・物流機能を活用することで、輸出・輸入・国内出荷などの総合流通基盤を提供しています。また、境港と韓国東海港を結ぶ既存のフェリー航路を利用した、韓国向けの国際輸送サービスを提供しています。 |
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(2) | 所在地 |
〒683-0852 鳥取県米子市河崎3303-1 |
4.ヤマトパッキングサービス株式会社について
(1) | 概要 |
1947年、ヤマトグループの子会社第1号として設立され、輸出のための木枠・特殊梱包やクロネコメール便の封入・封緘を主力事業としてきました。近年では、企業の販売・調達業務を支援するグローバル流通支援サービスに注力しています。 |
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(2) | 本社所在地 |
〒135-0012 東京都江東区海辺8-4 | |
(3) | ホームページ |
http://www.y-logi.com/ypc/ |
参考:トライアル輸送のルート
以上
【お問合せ先】
報道機関の方: | ヤマトホールディングス(株)広報担当:松浦・分田(03-3541-4141)まで |
一般の方: | ヤマトパッキングサービス(株) エクスポートファクトリーカンパニー:神宮(03-5606-5515)まで |