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平成27年8月26日
沖縄・シンガポールに在庫を分散し、総在庫量のマネジメントと
シンガポール国内へのスピード配送を実現
ヤマトホールディングス株式会社傘下の沖縄ヤマト運輸株式会社(本社:沖縄県糸満市・代表取締役社長 赤嶺 真一)と東南アジア地域統括会社であるYAMATO ASIA PTE. LTD.(本社:シンガポール・取締役社長 Richard Chua Khing Seng)傘下のシンガポールヤマト運輸株式会社(本社:シンガポール・取締役社長 北山 達哉)は、本年8月より沖縄パーツセンターとシンガポールヤマト運輸の「パーツセンター」を連携させ、総在庫量のマネジメントとシンガポール国内へのスピード配送を開始いたします。
記
1.背景
商圏のボーダーレス化が進む中、海外に製品を販売するメーカーや事業者は、良い製品を速く・安く販売するだけで無く、アフターケアへの対応が非常に重要です。そのため、お客さまの近くに保守パーツを在庫する必要がある一方、国内外の複数拠点における、総在庫量のマネジメントが困難なため、多くのコストが発生していました。また、拠点を持たない地域では、事前にお客様に保守パーツを購入いただく必要があるため、コスト競争力で現地企業に対し不利な状況となっています。
ヤマトグループは「バリュー・ネットワーキング」構想の下、分散在庫のコストを抑制する「クラウド型のネットワーク」の構築を進めています。2013年7月より、那覇空港に隣接した沖縄パーツセンターからアジア地域へのスピード供給を開始し、国内メーカーの海外展開を支援してきました。今回更に在庫の一部を、シンガポール パーツセンターで保管し、出荷することで、シンガポール国内へのスピード配送を実現します。
今回、ファーストユーザーとして東芝自動機器システムサービス様の在庫パーツを沖縄、シンガポールに分散し、総在庫量のマネジメントとシンガポール国内へのスピード配送の運用を開始いたします。
2.メリット
(1) |
シンガポール国内へのスピード輸送 |
シンガポールに在庫を保管するため、シンガポール国内へのすばやい配達が可能になります。 |
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(2) |
在庫圧縮 |
両拠点の在庫管理の状況をシステム上で可視化できるため、過剰な在庫を持つ必要がなくなります。また、沖縄からシンガポールには日々貨物便が飛んでいるため、在庫を常に補充することができ、シンガポールには必要最低限の在庫を保管するのみで、総在庫量を圧縮できます。 |
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(3) |
製品購入時の初期コストの抑制・製品の価格競争力の強化 |
シンガポール国内で、メンテナンスが必要な保守パーツを迅速にお届けすることが可能になるため、お客さまは購入時には必要最小限のパーツを購入するだけで導入が可能になり、初期コストを抑えることができます。 |
3.今後の展開
今回構築した総在庫量のマネジメントが出来る新たな物流ネットワークを、シンガポール以外の地域にも拡大していきたいと考えています。
4.シンガポールヤマト運輸「パーツセンター」の施設概要
(1)所在地: 61 Alexandra Terrace #05-08 Harbour Link Complex Singapore 119936 |
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(2)延床面積:約72,000 square feet ※庫内ロジ使用面積 |
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(3)特徴:保税倉庫機能 |
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ゼロGST倉庫業者としての保管・運用が可能なため、委託者様は輸入時のGST納付を回避し、再輸出することができます。 |
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※GST:Goods and Services Tax (GST) シンガポールの消費税 |
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※ゼロGST倉庫制度: |
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2006年1月1日から導入された制度で、ライセンスを取得した物流事業者に商品取扱を委託することで委託者様の輸入時でのGST納付が猶予され、商品が国内消費に供される際にのみGSTを納付すればよい制度。 |
【参考】
平成25年7月26日:国際ロジスティクスセンター施設内「パーツセンター」運用開始
以上
【お問合せ先】
報道機関の方: | ||
ヤマトホールディングス株式会社 広報戦略担当 山本・山口(03-3541-4141)まで |