「バリュー・ネットワーキング」構想

ピッキングシステム「FRAPS(フラップス)」により物流の効率化を実現

ピッキングシステム「FRAPS(フラップス)」により物流の効率化を実現

2013(平成25)年にヤマトグループは「バリュー・ネットワーキング」構想を発表した。
物流を単なる「運ぶ手段」から「バリュー(価値)を生み出す手段」へと進化させ、それによりお客さまの生産性や国際競争力の向上を支援する「物流の改革」に取り組んでいくこととなった。
この構想の背景には、ECの急激な拡大、AI・デジタル技術の進化、物流のボーダレス化など、物流を取り巻く環境の大きな変化があった。
たとえば荷物が増えても品質やスピードが変わらず、コストも上がらないことを実現できる物流、アジアでニーズが顕在化しつつある小口多頻度の調達・納品、国際保冷、国際通販、お客さまの製品の物流加工などを展開する。
そのための新たな拠点としてグループ最大の物流ターミナルである「羽田クロノゲート」が誕生した。
羽田クロノゲートは、国内と海外をスピーディにつなぐ役割を担い、医療機器の洗浄やメンテナンス、製品部品の組立や修理など付加価値サービスの機能を持つ。
また厚木、中部、関西の拠点を活用し、広域での多頻度幹線輸送を構築。
クロスボーダーネットワークとヤマトグループが持つLT(物流技術)、IT(情報技術)、FT(金融技術)とアジアに広がるラストワンマイルネットワークを融合させた、付加価値の高いビジネスモデルの創出をめざしている。