VISION

現場の働き方が変われば、この国の物流はもっと良くできる。変わろう、まずは私たちから。

激変する社会や経済の環境変化のなか、
ヤマトグループが目指す未来とは。
代表取締役社長の
長尾 裕がビジョンを語ります。

社長が語る、
ヤマトグループのこれから
TOP MESSAGE

長尾 裕
  • 100年ぶんの
    経営資源を
    活かした
    未来創造。

    2019年、ヤマトグループは創業100周年を迎えました。次の100年へ向けての「KAIKAKU 2019 for NEXT 100」では「働き方改革」を中心に据え、社員がイキイキと働ける環境づくりは継続すると同時に、今後は収益構造改革も加速させていきます。特に強化する領域は企業向けビジネスです。法人ビジネスを展開する各グループ企業の力を集結させ、お客さまと向き合っていきます。

    大量生産・大量消費の時代は終わり、Eコマースの登場によって、モノの売り方や買い方は大きく変化しました。消費者の嗜好が細分化されたこともあり、物流は「少量多頻度」化しており、企業も変化が求められています。これは、我々にとって大きなチャンスです。ありとあらゆる種類の荷物を、日本中から集めて送り届けられる「宅急便」のノウハウがあれば、企業間物流をサポートできるはずです。例えば、メディカル市場では、医療流通において高品質でスピーディな物流サービスを提供しています。さらには出荷だけでなく、使用後の医療機器などの手術用工具を回収、洗浄、メンテナンスまでを行う、一貫物流システムも構築しています。その他、リコール製品の自主回収代行や家電修理も含めた物流サービスなど、企業物流におけるバリューチェーン全体を支援するビジネスを強化していきます。

  • テクノロジーの力で、
    飛躍的成長を目指す。

    企業向けビジネスを起点とする収益構造改革において、間違いなく中核になるのはITとデジタルの力です。ヤマトグループには、100年分の大量のデータがあります。このビッグデータを活用したサービス開発や物流の生産性の向上に取り組んでいる最中です。

    例をひとつ上げると、配達ルート設定の自動化が挙げられます。かつて、地図はセールスドライバーの必須道具でした。経験をもとに、地図を見ながら最短の配達ルートを人力で考えていたのです。今や手元にあった地図はタブレットに変わりました。荷物をスキャンするだけで、効率的な配達ルートが表示されるようになりました。

    最先端テクノロジーを活用した研究開発においては、無人航空機輸送の開発が進んでいます。ヘリコプターメーカーのベル社が開発した「自律運航型ポッド輸送機」と、ヤマトホールディングスが開発した「荷物空輸ポッドユニット」を組み合わせ、「空飛ぶトラック」として2020年代前半のサービス開始を目指しています。また、ヤマトグループには、情報システム、EC決済、地域の生活支援サービスなど「宅急便」以外のビジネスを展開するグループ企業が数多くあります。日本だけでなくアジアを中心とした世界にまで広がるネットワークを基盤に、グループ各社と連携することによって新しい価値創造が可能です。ビッグデータやテクノロジーとヤマトグループが持つ機能を組み合わせることで、我々のビジネスはさらに面白くなるでしょう。

  • これまでの
    延長線上ではなく、
    新しい
    ヤマトグループをつくる。

    ヤマトグループは、これから大きく変わります。健全な危機感をもって変えていきます。「ヤマトといえば宅急便」というイメージから脱却し、これまでのサービスの枠を超えていかなければならないのです。そのための第一歩が、企業向けビジネスの強化であり、新規ビジネスの創造です。デジタルトランスフォーメーションを推進する部署の設置、グローバル領域の強化、グループ各社が一体となってソリューションを提供できる体制の構築など、経営構造改革も始まっています。

    ただし、変えるべきことは変えていきますが、ヤマトグループに根付く基本思想はこれからも変わりません。それは、だれよりもお客さまのそばにいること。全国に4000もの拠点を置いているのも、荷物を受け取るお客さまを起点にしているためです。拠点を増やすほどコストは増えます。それでも、お客さまに良いサービスを提供するためには、欠かすことのできない資産です。これからも日本中のお客さまの近くに寄り添い、生活を支援できる企業グループになるべきだと考えています。それが、日本を元気にする原動力となり、ひいては持続可能な社会の実現につながるのだと信じています。

    ヤマトグループを100年企業に育てていただいた全ての方々への感謝をしっかりと抱きつつも、ご恩に報いるために、従来のビジネスに縛られず、次の100年で新しいヤマトグループを創ることが私の使命であり、みなさんと実現したいことなのです。

長尾 裕
代表取締役社長 長尾 裕 ながお ゆたか

1988年ヤマト運輸株式会社に入社、2004年山口主管支店長に就任。06年より埼玉主管支店長、09年TSS営業推進室長、10年執行役員関東支社長、13年常務執行役員を経て、15年4月、代表取締役社長に就任。19年4月より、ヤマトホールディングス株式会社代表取締役社長に就任。