決算概要

連結業績予想(2024年3月期)

ヤマトグループを取り巻く経済環境は、国際情勢の不安定化に伴い高騰した資源・エネルギー価格が下落に転じるなど、世界的なインフレ傾向に落ち着きが見られる中、欧米の金融当局が政策金利の引き上げを見送るなど、今後の景気減速に備えた動きが進んでいます。一方、国内においては、物価上昇に対する価格転嫁の動きが続く中、行楽需要やインバウンド需要の回復に伴うサービス消費の拡大や設備投資の増加など、足元の景況感は改善しつつあるものの、さらなる物価上昇による需要の減少やコストの増加、人手不足の深刻化など、依然として本格的な景気回復が見通しづらい状況にあります。このような状況下、ヤマトグループは、経営理念に掲げる「豊かな社会の実現への貢献」を通じた持続的な企業価値の向上を実現するため、グループ各社の経営資源を結集したグループ経営体制の下、お客様や社会の多様化するニーズに対する総合的な提供価値の拡大に向けた取組みを推進しています。 通期の連結業績については、宅配便収入が想定していた水準を下回って推移していることに加え、国際輸送の減少傾向が継続していることなどに鑑み、営業収益は前回予想を200億円下回る見込みです。
このような状況下、オペレーティングコストの適正化に引き続き注力するものの、委託費を中心とした下払経費の単価上昇などにより、営業費用は前回予想を50億円上回る見込みであることから、営業利益を400億円(前回予想差△250億円)に下方修正いたします。なお、宅配需要が低位となる第4四半期は、昨年に引き続き営業損失を見込んでいます。
以上を踏まえ、経常利益は400億円(前回予想差△250億円)、親会社株主に帰属する当期純利益は360億円(前回予想差△160億円)に下方修正いたします。

(単位:百万円)

  営業収益 営業利益 経常利益 親会社株主に帰属する当期純利益 1株当たり当期純利益(円)
通期 1,765,000 40,000 40,000 36,000 102.60