ニュースリリース

青森県総合流通プラットフォーム「A!Premium」を拡充し、青森県産品の販路拡大を支援

~青森県、ヤマト運輸、ヤマトグローバルロジスティクスジャパンが連携協定を締結~

青森県
ヤマト運輸株式会社
ヤマトグローバルロジスティクスジャパン株式会社
2019年3月19日

青森県(知事:三村 申吾)とヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区・代表取締役社長 長尾 裕、以下、ヤマト運輸)ならびにヤマトグローバルロジスティクスジャパン株式会社(本社:東京都中央区・代表取締役社長 金井 宏芳 以下、YGL)の三者は、2019年3月19日、青森県ロジスティクス戦略に基づき、県産農林水産品の国内外への流通拡大を物流面で支援する青森県総合流通プラットフォーム「A!Premium」のサービスをさらに拡充していくため、「新青森県総合流通プラットフォーム構築に係る連携協定」を締結しました。
また本日、青森県庁にて連携協定締結式を開催しましたので、お知らせします。

  1. 1背景
    青森県とヤマト運輸は、2014年7月に連携協定を締結し、青森県総合流通プラットフォーム「A!Premium」を開始しました。「A!Premium」の特長である、航空機を活用したスピード輸送と保冷一貫輸送によって、本州最北端という地理的不利条件を克服し、青森県産農林水産品の取引拡大に意欲のある事業者さまと共に販路を開拓してまいりました。
    「A!Premium」によって、青森県内の質の高い農林水産品が新鮮なまま国内外に出荷できるようになった一方、多くのお客さまから、ビジネスに即した柔軟な輸送方法や、仕向地の拡大などさらなる販路拡大を求める声をいただくようになってきました。
    このたび、青森県とヤマト運輸・YGLの三者は、「A!Premium」で培ってきたスピード輸送や小口向け保冷一貫輸送といったノウハウを基盤としながら、より一層多様化するお客さまのニーズに応えることのできる柔軟な輸送サービスの提供を目指し、連携協定を締結しました。

    【新しい「A!Premium」のスキーム】

    新しい「A!Premium」のスキーム
  2. 2新青森県総合流通プラットフォームの構築による「A!Premium」の拡充について
    1. 1海外向け中ロット以上の輸送ニーズに対応した柔軟性の高いサービスの提供

      これまでの「国際クール宅急便(※1)」による多頻度小口保冷一貫輸送は、サンプル品等の少量出荷には適していたものの、販売ルートが確立してからの中ロット以上の輸送ニーズには十分に応えられないことから、YGLが提供する様々なフォワーディングサービスを新たな輸送手段としてお選びいただけるようにします(※2)。

      今後、県産品の海外への輸出拡大へのプロセスにおいて、商談・マーケティング等の初期段階においては、引き続き「国際クール宅急便」をご利用頂き、お取引が拡大し輸送ロットが増大した場合においては、様々なフォワーディングサービスをご利用いただくことにより、流通プロセス・コストの適正化をはかり、より県産品の競争力の強化をはかってまいります。

      1. ※1「国際クール宅急便」は、集荷~海外仕向地国の配達までヤマトグループ一貫で保冷輸送を行う輸送サービスであり、集荷、通関、配達など全てをワンストップで行う、ヤマト運輸の商品です。
      2. ※2一例として、「ヤマトナチュラルエアカーゴ」は、YGLが開発した特殊保冷梱包を施した輸送方法です。中ロット以上の生鮮品を保冷状態で空輸することができます。特許取得済み。
    2. 2青森空港の活用(輸出空港の拡大)
      従来の仙台空港や沖縄国際物流ハブを活用した西日本やアジア向けの輸送方法に加え、青森空港から羽田空港や成田空港を経由し海外へ輸送するルートを確立します。
      青森空港の貨物取扱量拡大などにより、青森空港の活性化につながるのはもちろんのこと、県内からのアクセスが改善され、締め切り時間の延長や県内のサービス対象エリアの拡大などが見込まれます。
      また、新たな輸送ルートの確立によって、欧州などへ仕向地を大幅に拡大できるようになるとともに、搭載可能なフライトが大幅に拡大することで、より安定した海外輸送を実現します。
    3. 3海外輸送に係る通関等関連手続きをサポート
      これまでもヤマトグループは、輸出に取り組む事業者さまの通関書類の作成や検疫などをサポートしてきましたが、仕向地の拡大に伴い新たな展開国に対する輸出手続きを引き続きサポートしていきます。また、日欧EPAやTPP11に代表されるような貿易自由化に伴う手続き改正に関する情報なども、いち早くお客さまへ提供いたします。
  3. 3今後について
    今後三者は、青森県産品の更なる輸出拡大に向け、海外のレストランなどへの販路拡大やアンテナショップでの青森フェアの実施などを通じ、物流面のみならず商流の開拓についてもサポートを強化していきます。
    また、このたびの連携協定締結によって新たに「フォワーディングサービス」が加わることを受け、5月に青森県内4ヶ所において県内のお客さまに向けた説明会の実施を予定しています。詳しくは、「A!Premium」ホームページなどでご案内いたします。

    「A!Premium」ホームページ:新しいウィンドウを開きます http://www.a-pre.jp/

    【参考:2018年度の主な実施事例】
    [1] ヤマトグループが設置したフランス・パリにおけるアンテナショップにおいて、青森県フェアを実施し、実際の販売や販路開拓を行いました。
    [2] シンガポール・香港などにおける現地レストラン・小売事業者を招聘した食材試食提案会を実施しました。
    [3] 国内外バイヤーを青森へ招聘した上で、産地紹介ならびに商談会を実施しました。

  4. 4協定締結式について
    2019年3月19日(火)10時45分より、青森県庁2階「第三応接室」において連携協定締結式を実施しました。
    左から、ヤマト運輸株式会社 代表取締役社長 長尾 裕、青森県知事 三村 申吾、ヤマトグローバルロジスティクスジャパン株式会社 取締役会長 梅津 克彦
    左から、
    ヤマト運輸株式会社 代表取締役社長 長尾 裕
    青森県知事 三村 申吾
    ヤマトグローバルロジスティクスジャパン株式会社 取締役会長 梅津 克彦

以上