ニュースリリース

ヤマトホールディングス

2019年08月16日

雅瑪多国際物流有限公司

中国でEC事業を展開する企業向けに、自動搬送ロボットを活用した高品質な物流サービスの提供を開始
~キャンペーンなどの一時的な出荷増でも品質を維持したまま対応が可能~

 ヤマトホールディング傘下の雅瑪多国際物流有限公司(本社:中国広州、董事長 松本光市 以下、「YIL」)は、ロジザード株式会社のグループである龍騎士供応鏈科技(上海)有限公司(本社:中国上海、執行董事:金澤茂則 ※1 以下、「ロジザード」)と連携して上海ロジセンター(上海市嘉定区)に自動搬送ロボット(以下「AGV」)を導入し、主に中国でEC事業を行っている企業向けの高品質な物流サービスの提供を開始いたしましたので、お知らせいたします。

1.背景
中国では、日本などからの越境を含めたeコマース(通販)が急激に拡大しており、特に独身の日などキャンペーン実施時の出荷増への対応は、旧来の「人員を増やす」人海戦術で出荷業務を乗り切っている状況です。その一方で、一時的な人員では、一定の作業品質が維持出来ないなど、新たな課題も発生しています。さらに、人件費の高騰や作業員不足の課題は、日本と同様であり、この課題に対しての中長期的な対応が物流事業者には求められています。
 YILは、これらの課題に対応するため、ロジザードが中国企業にOEMとして提供するWMS「e-倉管」と、北京极智嘉科技有限公司(本社:北京)※2のAGVを導入しました。これにより作業の大半を占める、商品のピッキング作業と、入荷時に商品を保管棚へ運搬・格納する作業を自動化し、作業効率が従来比3倍(※当社実績)となり、急な出荷増への対応や、キャンペーンなどの物流増に対し、人員を新たに雇用する必要無く、高品質な物流サービスの提供が可能となりました。
今後も、庫内業務の省人化を図るとともに、物流波動に影響されず高い作業品質の運用を実現してまいります。

2.雅瑪多国際物流有限公司上海ロジセンターの概要について

3.今後の展開
今後、e-コマース事業を展開している企業に限らず、B2Bの小口多頻度の店舗納品型のビジネスをしているお客様や、現在の物流品質に課題を抱える企業に対し、高品質な物流サービスを提供してまいります。
また、BtoBとBtoCの領域において、より細かくお客様のニーズに対応するため、今回のAGVの導入を皮切りとし、人工知能などのデジタルテクノロジーや自動化設備を積極的に活用した高品質な物流サービスを中国において提供してまいります。

 ※1:龍騎士供応鏈科技(上海)有限公司: ロジザード株式会社(日本)100%子会社。2015年12月よりYILがWMSを採用し、
今回AGVとの連携を実施。  https://www.logizard.co.jp
 ※2:北京极智嘉科技有限公司:本社北京。中国、香港、台湾、日本、オーストラリア、シンガポール、ヨーロッパ、米国各拠点に100以上の
ロボット倉庫プロジェクトに5000台以上のロボットを供給している。http://www.geekplus.com.cn/

以上

【お問い合わせ先】
報道機関の方: ヤマトホールディングス株式会社 広報戦略担当 山本・朝倉 TEL:03-3541-4141
一般企業の方: ヤマトホールディングス株式会社 グローバル戦略担当 工藤 TEL:03-6757-8531
雅瑪多国際物流有限公司 上海統括本部 国内物流事業部 高岡 TEL:+86-21-6208-0109