トップメッセージ

最大の強みである
「現場力」と「チームワーク」で
難局を乗り切り、
皆様から愛され続けるヤマトを
未来へ繋ぎます。

ヤマトホールディングス株式会社
代表取締役社長

櫻井 敏之

株主の皆様には、平素より温かいご支援を賜り、心より感謝申しあげます。

このたびの定時株主総会ならびに取締役会におきまして、代表取締役社長に就任いたしました、櫻井敏之でございます。ヤマトグループの新たな舵取りを担うにあたり、株主の皆様に謹んでご挨拶を申しあげます。

私は入社以来、国内外の物流現場をはじめ、ITや法人向けの営業部門など、グループの多様な事業領域を経験してまいりました。

特に若手時代、最前線の多様な現場で困難に直面した際、私を支え、導いてくれたのは常に共に働く仲間たちの存在でした。予期せぬ事態に対しても、誰一人として他人事にせず、一丸となって知恵を絞り、粘り強く解決の糸口を見出していく姿勢や、その力強さを肌で感じ、多くの大切な教訓を得た経験の積み重ねが、私の経営者としての礎となっております。

こうした数々の現場経験を通じて私が身をもって実感してきたのは、ヤマトグループの事業は、いかなる時も最前線で働く社員一人ひとりの「現場力」と、それを固く結びつける「チームワーク」によって成り立っているという事実です。

前期は非常に厳しい業績となり、株主の皆様には多大なるご心配をおかけいたしました。社長として、この結果を極めて重く受け止めております。しかし、私はこの難局こそが、ヤマトグループがさらに強く生まれ変わるための最大の契機であると捉えています。

これまでの成功体験にとらわれることなく、収益基盤の抜本的な再構築を進めてまいります。社会的インフラとしての宅急便ネットワークを今後も確実に維持していくと同時に、これまで私たちが培ってきた物流ノウハウを最大限に生かし、法人のお客様が抱える複雑な経営課題を根底から解決するビジネスへと、サービスを大きく進化させてまいります。

あわせて、最新のAIやデジタル技術を積極的に現場へ導入いたします。これにより、徹底的に無駄をなくして社員の負担を軽減し、人にしかできない温もりのあるサービスや、お客様と向き合う時間に注力できる環境づくりを進めてまいります。

株主の皆様は、ヤマトグループの成長を共に支えてくださる大切なパートナーです。

いかに時代が移り変わり、テクノロジーが進化しようとも、私たちの強みの源泉は常に「人」にあります。約17万人の社員とともに、創業の精神である「全員経営」の志を胸に一丸となってこの難局を乗り切り、皆様のご期待にお応えする持続的な成長を実現していく所存です。

今後とも、多様なステークホルダーの皆様の声に真摯に耳を傾け、誠実で規律ある経営を行ってまいります。皆様からの変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、心よりお願い申しあげます。

代表取締役社長
櫻井 敏之

決算ハイライト

2026年3月期の連結業績は、営業収益1兆8,656億円(前期比5.8%増)、営業利益283億円(同99.2%増)と増収増益を達成しました。これは、小口法人・個人のお客様からの取扱数量の拡大や、大口法人のお客様に対するプライシングの適正化に加え、成長領域と位置付けるコントラクト・ロジスティクスや、グローバル事業の拡大によるものです。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期における本社ビル等の大型のセール・アンド・リースバックに伴う特別利益計上の反動などにより、136億円(同64.0%減)の減益となりました。

剰余金の配当につきましては、親会社株主に帰属する当期純利益を基準に、配当性向40%以上を目標としており、DOE(株主資本配当率)も意識し、安定的な配当に努めています。当期の期末配当金につきましては、この方針に基づき、1株当たり23円といたしました。これにより、中間配当金とあわせた年間配当金は46円となります。なお今後も、成長投資の進捗状況、キャッシュ・フローの動向、株価等の観点を踏まえ、自己株式の取得を機動的に検討・実施してまいります。

現中期経営計画期間
(2025年3月期~2027年3月期)

株主還元方針

配当性向

40%以上

キャピタル・アロケーション

  • 当初掲げた株主還元1,000億円は完了予定
  • バランスシートを効率化して成長原資を創出しつつ、規律ある成長投資と株主還元に最適配分

特集

「宅急便のヤマト」から
「企業のビジネスを支えるヤマト」へ

ー統合型ビジネスソリューション拠点が創り出す、
ヤマトの新・成長モデルー

OUR
CHALLENGE

ヤマトグループは今、これまでの「宅急便を中心とした物流」の枠を超え、企業のお客様のさまざまな経営課題を解決する「ビジネスパートナー」への変革を進めています。その象徴となるのが、全国で展開を進めている「統合型ビジネスソリューション拠点」です。

最大の特徴は、宅急便の巨大な仕分けターミナルと同じ建物内に、企業の「倉庫機能」を併設していること。この一体運用が、企業のモノの流れをどう変え、お届けまでの時間をどう短縮するのか。先駆的なモデルである「郡山(福島)」のプロジェクト長が、その挑戦の現在地を語ります。

宅急便の「仕分け・輸配送機能」にとどまらず、専門性の高い「ロジスティクス機能」(倉庫での在庫管理や流通加工など)を一つの施設内に統合し、企業のお客様へ高付加価値なサービスを提供しています。
輸配送機能と倉庫機能を統合し、お客様へ高付加価値なソリューションを提供する拠点を「統合型ビジネスソリューション拠点」と呼んでいます。すでに福島県郡山市や東京都江東区、また滋賀県湖南市にて施設が竣工しており、今後も岡山県などへ展開していきます。

コントラクト・ロジスティクス(CL)事業が提供するのは、一般的な倉庫機能にとどまりません。施設内でのピッキングから回収した機械のメンテナンス(リペア)まで一貫して対応し、他のターミナルへ移動することなく即座に全国へ発送できる強みを活かして、企業のお客様のビジネスに貢献しています。

プロジェクト長たちが語る、変革の最前線

「製造業の生産ラインを止めない、攻めの保守物流を実現する」

郡山プロジェクト長青澤 勇

「郡山は東北と関東を結ぶ中継機能と、高度な倉庫機能を併せ持っています。私たちの最大の強みは、宅急便の仕分けターミナルと同じ建物内に、商品の保管や管理を行う『倉庫機能』を直結させていることです。

例えば、工場で必要な緊急保守部品を、深夜の注文であっても翌朝一番に現場へお届けする。この圧倒的なスピードは、お客様の生産ラインを止めず、生産性を高める強力な武器になります。

確実で持続可能な物流の維持という社会課題に対し、私たちは単に荷物を預かるだけでなく、地域産業の競争力を支えるパートナーとして、現場の実行力を日々高めています。」

「稼ぐ力」の強化を加速し、持続的な企業価値向上へ

執行役員(コントラクトロジスティクス事業 統括)
日比野 靖

「統合型ビジネスソリューション拠点は、ヤマトが持続的な成長を遂げるための重要なマイルストーンです。宅急便の輸配送ネットワークと倉庫機能の融合は、単なる効率化ではなく、企業のお客様に『新たな価値』を提供するための挑戦です。これにより、高付加価値なBtoB領域での成長を加速させ、収益力の強化と安定的なキャッシュ・フローの創出を通じて、株主の皆様への利益還元と持続的な企業価値の向上を着実に進めてまいります。」

左から
岡山早島プロジェクト長前田 圭介
滋賀湖南プロジェクト長阿部 将大
執行役員(コントラクトロジスティクス事業 統括) 日比野 靖
東雲プロジェクト長弘内 泰樹
郡山プロジェクト長青澤 勇(本特集インタビュー)

音楽宅急便「クロネコ ファミリーコンサート」

ヤマトグループは、豊かな地域づくりが当社の成長と発展の基盤であると考え、企業市民活動に取り組んでいます。お客様や地域の皆様に対する感謝の気持ちを込め、年齢や地域の枠を超えて本物の音楽をお届けする音楽宅急便「クロネコ ファミリーコンサート」は、40周年を迎えました。当社の活動を株主の皆様にもご理解いただき、より一層応援いただきたく、本年のコンサートに株主様をご招待いたします。ぜひこの機会にご応募ください。

株主様専用の応募方法の詳細は定時株主総会決議通知に同封のご案内をご覧ください
公演名 日時 オーケストラ ホール
山口県 岩国公演 8/9(日)
開場 15:15
開演 16:00/終演 18:00
九州交響楽団 シンフォニア岩国
コンサートホール
〒740-0016
山口県岩国市三笠町1丁目1-1
東京都 東京公演 8/13(木)
開場 17:45
開演 18:30/終演 20:30
東京交響楽団 東京オペラシティ
コンサートホール
〒163-1403
東京都新宿区西新宿3丁目20-2
愛知県 豊橋公演 8/22(土)
開場 15:15
開演 16:00/終演 18:00
名古屋フィルハーモニー
交響楽団
アイプラザ豊橋
講堂
〒441-8141
愛知県豊橋市草間町字東山143-6
石川県 金沢公演 8/24(月)
開場 17:45
開演 18:30/終演 20:30
東京フィルハーモニー交響楽団 金沢歌劇座
ホール
〒920-0993
石川県金沢市下本多町6番丁27番地
香川県 高松公演 8/26(水)
開場 17:45
開演 18:30/終演 20:30
日本センチュリー交響楽団 レクザムホール
(香川県県民ホール)
大ホール
〒760-0030
香川県高松市玉藻町9−10
奈良県 橿原公演 8/31(月)
開場 17:45
開演 18:30/終演 20:30
大阪フィルハーモニー交響楽団 奈良県橿原文化会館
大ホール
〒634-0005
奈良県橿原市北八木町3丁目65−5

音楽宅急便 特設サイト

音楽宅急便「クロネコ ファミリーコンサート」特設サイト

各公演内容の詳細は特設サイトをご覧ください

株主様専用の応募方法の詳細は定時株主総会決議通知に同封のご案内をご覧ください

株主様募集企画 施設見学会

当社は2026年2月25日と3月7日の2日間、日頃よりヤマトグループを支えてくださる個人株主の皆様を対象とした「施設見学会&対話会」を、東京都大田区の総合物流ターミナル「羽田クロノゲート」で開催いたしました。

このイベントは、株主の皆様にヤマトグループの現場を肌で感じていただき、双方向のコミュニケーションを通じて当社の事業活動や社会課題への取り組みに対する理解を深めていただきたいという想いから企画したものです。

当日は、宅急便の最前線である「大田羽田営業所」での点呼・仕分け作業の様子やEV車両、「羽田コントラクトロジセンター」での医療機器の洗浄・メンテナンス、そして「スワン工舎」での障がいのある方の就労支援の取り組みをご見学いただきました。各施設でヤマトグループのさまざまな役割を確かめていただいた後には、経営陣や現役のセールスドライバーを交えた対話会を開催いたしました。

大田羽田営業所にて、導入が進む環境配慮型のEV車両を視察
高度な物流機能を担う羽田コントラクトロジセンターの見学風景
現役のセールスドライバーを交え、率直な意見を交わした対話会

対話会では経営陣から成長戦略をお伝えしたほか、現役のセールスドライバーも登壇いたしました。お客様との温かい交流や仕事の誇りを語るとともに、デジタル活用の実態や、猛暑・再配達といった日々の課題も含め、ありのままの思いを共有いたしました。その後の意見交換の場では、事業の将来性や日々のサービスについて株主の皆様と率直なやり取りが行われ、双方向の対話を通じてお互いの理解を深める機会となりました。

株主様からのお声

株主の皆様からいただいたアンケートでは、「社会インフラとしての丁寧な仕事ぶりに感謝いたします」「働く方の生き生きした姿を世の中に知らせていただきたいです」といった、温かい感想を数多くいただきました。また、多様なニーズに応えるサービスの仕組みを知り、より身近に感じたという声も寄せられております。皆様からの応援のお言葉に心より感謝申し上げます。今後も信頼されるサービスをお届けできるよう、全社一丸となって努めてまいります。

バックナンバー

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